ベルリン

ドイツの首都、ベルリン。 今ヨーロッパで一番熱く変化を遂げる街、ベルリン。
ベルリンに来る前の予備知識としてご参照ください。

1. ベルリンの歴史
2. ベルリンの地区
3. ベルリンの空港
4. ベルリンの市内交通
5. ベルリンの美術館・博物館
6. ベルリンの自然


 
 

ベルリンの歴史

ベルリンは19世紀後半、初めてドイツ帝国の首都となり、以来ワイマール共和国を経て、1945年の第二次世界大戦終結までその座にあり続けました。 特にワイマール共和国下の1920年代には「黄金の20年代」と呼ばれるほどの芸術文化の最盛期を迎え、世界に誇る芸術の都として、その栄華を極めまし た。カンディンスキーらに代表される表現主義絵画や、「嘆きの天使」「メトロポリス」など多くのドイツ映画の名作は、この時代に培われたものなのです。し かし、1933年にナチス政権が台頭して以来、その栄光は次第に影をひそめていきました。 そして大戦後、町は東西に分割され、61年にはあのベルリンの壁が出現。28年間の閉ざされた時代が続きます。しかし81年に、まさかの壁開放がなされ、 90年には東西ドイツ統一を果たしました。そしてベルリンは再び首都の座を取り戻すこととなったのです。 以来、新首都としての都市計画のもと、次々に新しい建築物が建造され、町はメキメキと生まれかわっています。

ベルリンの地区

ベルリンはとても大きな街です。行政単位として12の地区に分けられています。
ベルリンの中でも、場所によって雰囲気ががらっと違います。
地区の名前と場所を覚えると生活する上で何かと便利です。
・ベルリン・ミッテ区 (Berlin-Mitte)
・フリードリッヒスハイン・クロイツベルク区(Friedrichshain-Kreuzberg)
・パンコウ区 (Pankow)
・シャルロッテンブルク・ヴィルマースドルフ区 (Charlottenburg-Wilmersdorf)
・シュパンダウ区 (Spandau)
・シュテグリッツ・ツェーレンドルフ区 (Steglitz-Zehlendorf)
・テンペルホーフ・シェーネベルク区 (Tempelhof-Schoneberg)
・ノイケルン区 (Neukolln)
・トレプトウ・ケーペニック区 (Treptow-Kopenick)
・マルツァーン・ヘラースドルフ区 (Marzahn-Hellersdorf)
・ベルリン・リヒテンベルク区 (Berlin-Lichtenberg)
・ライニッケンドルフ区 (Reinickendorf)

ベルリンの空港

ベルリンには3つ空港があります。旧西ベルリン地域のベルリン・テーゲル国際空港とテンペルホーフ空港、そして旧東ベルリン地域のシェーネフェルト空港で す。(追記:2008年にテンペルホーフ空港は閉港され、現在は市民の公園として利用されています。)
現在、シェーネフェルト空港は拡張工事がされており、ヨーロッパでも最大規模のベルリン・ブランデンブルク国際空港となる予定です。

ベルリンの市内交通

ベルリン市内にはベルリン交通局(BVG)の鉄道とバスの路線網が張巡らされています。
鉄道には、地下鉄のUバーン(ウーバーン)、都市近郊電車のSバー ン(エスバーン)、旧東ベルリン地域の路面電車(トラム)があります。どれも、BVGの乗車券を購入することにより期間内乗降自由にできますので大変便利 です。ABCのゾーンに分かれていますので、ゾーンを選択し乗車券を購入します。
乗車券には、普通乗車券(2時間有効)、1日乗車券(1日有効)、7日間 乗車券(連続した7日間有効)の他、1ヶ月、1年の定期券があります。また、近距離乗車券(Sバーン・Uバーンは3駅まで、バス・トラムは6駅まで乗車可 能)もありますので短距離を移動するときには利用するとよいでしょう。乗車前には、改札機で自分で切符に時刻を刻印する必要があります。刻印がない切符 は、検札の際無効とみなされ罰金対象となりますので注意しましょう。

ベルリンの美術館・博物館

ベルリンには数え切れないほどの美術館・博物館があり、とても全てはご紹介しきれません。貴重な古代文化遺産から現代アートまで幅広く芸術文化を堪能できる街です。
・ユネスコ世界文化遺産の博物館の島(UNESCO―Welterbe Museumsinsel)
ペルガモン博物館(Pergamonmuseum)、旧博物館(Altes Museum)、新博物館(NeuesMuseum)、旧ナショナルギャラリー(AlteNationalgalerie)、ボーデ博物館(Bodemuseum)
の5つの総称でシュプレー川の中州に位置しています。

ベルリンの自然

ベルリンは大都市でありながら、森や川や湖など豊かな自然環境と共存する街でもあります。それは、ワルシャワ・ベルリン氷河渓谷という氷河渓谷の中にベル リンが位置しているからです。その中を、シュプレー川が貫いて流れ、多くの運河が密な網を作ります。また、大小多くの湖が存在し、それを取り囲むように豊 かな森が存在します。飛行機からベルリンの街を見ると、もこもことした緑と湖の水面の多さに驚くことでしょう。観光ではなくベルリンで生活をする者とし て、ここでは休日や時間のあるときにゆっくり出かけたい場所をご紹介します。ジョギングやサイクリング、湖のほとりでの読書や日光浴など、ドイツ流ののん びりとした時間の過ごし方も楽しいでしょう。

・ティアガーテン(Tiergarten)
総面積210ヘクタールの広大な公園。中心部に戦勝記念塔が建ち、公園内を6月17日通りが通ります。かつては王家の狩猟場だったようですが、公園内には 歴史を感じさせる豊かな森が広がり、小動物や季節によって美しい花が楽しめます。南西のベルリン動物園から東のブランデンブルク門まで時間と体力があれば のんびり歩いてみると楽しいかもしれません。

・グルーネバルト(Grunewald)
ベルリンの南西に位置する約40ヘクタールの広大な森林公園。湖もたくさんあり、サイクリングやハイキングに最適です。遊覧船もあります。Sバーンやバス でのアクセスも便利です。

・ヴァンゼー(Wannsee)
ベルリンの南西、ベルリンとポツダムの間に位置する自然に恵まれた湖。静かな高級別荘地ですが、かつてヒトラー政権の高官が会同して、ヨーロッパ・ユダヤ 人の移送と殺害について分担と連携を討議したヴァンゼー会議が行われた歴史もあります。夏季の湖はボートやヨットで湖上にくり出す人、砂浜で日光浴をする 人、泳ぐ人などで大変賑わいます。まわりの森の散策も気持ちがよいものです。Sバーンで気軽にアクセスできます。

・くじゃく島(Pfaueninsel)
ヴァンゼーの近くにある小さな島。桟橋を切り離したような渡し舟で島に渡ります。島内にはフリードリッヒ・ウィルヘルムII世の夏の離宮があります。国定 公園ですので、島内での喫煙、バーベキュー等の行為は禁止されています。芝生への立ち入りも禁止されているところが多く、制限が多いですが、その分、保護 された自然があります。名前の通り、島内にはくじゃくがいます。Sバーンとバスを乗り継いで行くことができます。

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